この記事はPREDUCTS Newletter Vol.1からの転載です。
PREDUCTS DESKのデスク本体は、全て日本国内の工場で製造しています。
※ 一部オプション品については海外での生産を計画しています。
デスク本体を構成する部品は、それぞれが専門の製造工場で作られています。
複数の県にまたがったそれらの工場同士が連携し合うことで、ようやくひとつのデスクが生み出されます。
これまでの約一年。各工場と仕様を固め、ときには現場に足を運び、仕上がりを確認しては改善方法を話し合ってきました。
PREDUCTS で製造の領域へ足を踏み入れた私は、恥ずかしながら工場に立ち入ること自体が初めての経験でした。
工場では機械加工の他に、職人の手によるものも随所に存在しています。その丁寧で緻密な作業と洗練された所作に目を奪われ、時間が経つのを忘れ見入ってしまうほどでした。
その場では、加工方法や精度の出し方、それらの技術が製品にどう影響するかなどを学び、こちらからは、このプロダクトのコンセプトやこだわりを伝え、少しずつその価値観を共有しながら完成に近付けていきました。
また、工場を訪問した際に交わす会話の中では、その地域で盛んな加工技術や風土について教わることも多く、日本という土地を旅しながらプロダクトが形作られていった、そんな感覚があります。
こうして生まれた PREDUCTS DESK は「Made in Japan」です。
いままで私の中で「Made in Japan」は、ただ単に「日本で製造されたもの」というイメージでした。
ですがデスクの制作を通して「日本のさまざまな土地の、そしてさまざまな人の技術や力が結集したもの」という意味に置き換えられました。
完成までのこの一年は、そんな考えを改める旅でもありました。
いちメーカーとして、このプロダクトの価値と製造に関わった方々の技術をできる限り丁寧に伝えていければと考えています。