引き出しにも二段にも。DASHBOARDで実現したトレイの決定版的存在

2025-03-11FEATURED PRODUCTS

二段構造や引き出しなど多様な展開ができるDASHBOARD用トレイ型モジュール『System Tray』を販売開始します。

PREDUCTSではこれまでもDESK/DASHBOARDそれぞれでいくつかのトレイ型モジュールを展開していますが、今回のSystem Trayはその経験を活かして実現したある意味の決定版的なもの。その機能と背景をご紹介していきます。

二段構造にも引き出しにも

System TrayはPREDUCTS DASHBOARD用に設計した新型のトレイ型モジュールです。

ラップトップPCや書類などを収納するのはもちろん、二段に重ねて設置したり、別売りのSystem Tray Saucerとともに、簡易的な引き出しとしても活用したりも可能。その名の通り、「システム」として展開できる可変性を有しています。

左:二段に重ね、System Tray Saucerを設置/右:ラップトップPCを収納(MacBook Pro 14inch)

トレイ自体も従来のプロダクトからアップデート。側面に大きく切れ込みを入れることで、ラップトップPCを設置した際に電源や外部入出力等のポートへアクセスしやすく仕上げています。

またトレイの背面側には小さな立ち上がりがあり、PCや書類が反対側へ落下する可能性を低減。底面にはフェルトを貼り付け、ガジェット類などを置く際の出し入れをスムーズにしてくれます。加えて、取り付け部分を内側に折り曲げたことで、レール上で他モジュールと干渉せず設置できます。

左:トレー内部にグレーのフェルトが貼られている/右:開口が大きいことで、配線を真横に出せる。背面には小さな立ち上がりも

このSystem Trayは長らくトレイ形状のプロダクトを展開してきたからこそのアップデートを盛り込んだモジュールだと私たちは考えています。

トレイと引き出しを兼ねた決定版

“トレイ”はPREDUCTSにとって馴染み深いプロダクトのひとつ。ブランド立ち上げ当初からモジュールのひとつとして展開してきましたし、モジュール式デスクというアイデアを考案した当初のスケッチにも、トレイ型のプロダクトが描かれていました。

言うなれば、天板裏に物を収納するには、最もシンプルで原始的なアプローチ。それもあって、私たち自身もこれまで幾度かのバージョンアップやバリエーションの展開を重ねてきました。

System Trayの構想は、そうした蓄積があったからこそ立ち上がってきたものです。最初のアイデアは、「DASHBOARD用引き出し式モジュールを作りたい」というものでした。

ただ、DASHBOARDには既存で2種類のTrayがあり、引き出しを作るにしてもこのトレイと形状として近しいものになってしまいます。またデスク用にはDrawer Miniが存在し、DASHBOARDへの取り付けこそできないものの、純粋に収納量を足すだけならそれでまかなえてしまう。

であれば、トレイも引き出しも兼ねた決定版のようなものを作れないか——そう考え、System Trayの構想はスタートしました。

引き出しに必要な形状や機能を設計に反映しつつ、これまでTrayを展開する中で感じていた不便さや欲しい機能などを丁寧に振り返り、一つずつ設計に盛り込んでいきました。

実現しなかったアイデアを異なるかたちで

そのなかで盛り込んだのが、今回の特徴でもある側面の切れ込みや二段構造です。

これらはいずれも、デスクのワイドモデルを開発した際にプロトタイプパートナーとしてお力添えいただいたAUXOUTさんとのやりとりの中で出てきていたアイデアでした。

側面の切れ込みは、デスク用トレイモジュールのアップデート案としてあがったもの。配線がよりスムーズになるアイデアでしたがコストなどの関係で専用の試作品のみで製品化には至らなかったアイデアでした。

二段構造は、上の段にPCを下の段にPC周辺機器をしまえるように…というニーズから生まれたアイデア。ただ既存のデスク用トレイの展開ではあまり設計上有用な形にまとまらず、そのままお蔵入りになっていたものでした。

いずれも当時はデスク用で検討していたため実現しなかったのですが、DASHBOARDであれば実現可能性の意味でも有用性の意味でも前提が異なります。それゆえ、これらのアイデアを、今回System Trayという形で実現させることができました。

トレイ式モジュールのひとつの到達点として

こうして過去のアイデアに、現在のプロダクト展開や技術を掛け合わせて生まれたSystem Tray。

トレイというシンプルなモジュールをつきつめてきたからこそ生まれた、ひとつの到達点です。

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