BOARD for E7H:5本のレールが生む、価値と体験

2025-06-24FEATURED PRODUCTS

PREDUCTS DESKは、これまでいくつかのFlexiSpot製 電動昇降脚に対応をしてきました。

中央に角形支柱のあるE7、楕円形支柱のあるE8への対応から始まり、2024年には支柱が奥側に配置されたE7Pro専用の天板もリリース。PREDUCTS DESKの特徴である『DESK MODULAR SYSTEM®』は、支柱の位置が変わるたびに設計をアップデートする必要があり、その都度、試行錯誤を重ねてきました。

たとえば、E7とE8は天板の中央に支柱があるため前後2本ずつレールを配置してきましたが、E7Proは奥側に支柱がある関係で、レールを手前3本+奥1本の配置に変更しています。

左:E7/E8用のレール配置、右:E7Pro用のレール配置

このDESK MODULAR SYSTEM®にはいくつかの設計ルールが存在し、既存モジュールとの互換性を保ちつつ新たなレール配置を実現するには、細かな設計と検証が不可欠です。だからこそ、私たちは昇降脚への対応には慎重に判断してきました。

そのなかでも2024年にリリースしたE7 Proモデルは大きな手応えを感じたプロダクトでした。手前3本+奥1本というこれまでにないレール配置ですが、奥の1本に合わせて新規でモジュールを開発したこともあり、新たな「レールの活用可能性」や「モジュール配置」をご提案できるプロダクトになりました。

そうした経験をもとに今回リリースしたのが、FlexiSpot電動昇降脚E7Hに対応した「BOARD for FlexiSpot E7H」です。

ポテンシャルを開放する、5本のレール

BOARD for FlexiSpot E7Hは、全サイズで奥行きが75cm、そして5本のレールを有したデスクです。

従来の4本組のレール配置から、手前3本、奥側2本の計5本のレール配置にアップデート。さらにはこれまで幅140cmモデルでは奥行き70cmでしたが、全サイズで奥行きを75cmに拡大しました。

レール5本、奥行き75cmのBOARD for FlexiSpot E7H

E7Hの昇降脚は、E7/E8とE7Proの中間くらいの位置に支柱があります。それに合わせてレール配置を再設計しようとすると、当初はDESK MODULAR SYSTEM®のルール上、どうしても整合性がとれない部分が生じてしまいました。そこで生まれたのが「5cm伸ばし、5本にする」というアイデアでした。

これまでのPREDUCTS DESKは4本レールを前提として展開してきました。それは2本組で設置するモジュールがあるため、2の倍数の方が設置効率が良く汎用性が高かったからです。

ですが、E7Proの登場によって1本+3本というレール配置が生まれ、「レール1本だけ」でも便利に使えることが確認できていました。また「手前3本のレール」は、モジュール配置に「すぐアクセスしたいもの/たまに使うもの」「見える位置にあって欲しいもの/奥に隠したいもの」といった選択肢が生まれ、自由度を飛躍的に高めてくれるとも感じていました。

この5本レールは、「レール3本の可能性」に、これまでの「2本組の汎用性」を掛け合わせた、集大成のような配置ともいえるのです。

手前には「レール2本使用 / 1本使用」双方のモジュールを設置できる。また奥に2本レールがあることでMac Studioなども設置が可能になる

正直なところ、私たち自身試作品を使い込んでみるまでは、この便利さをあまり理解できずにいました。図面上では「多少便利になる」程度にしか感じられず、レールの本数が増えることで価格が上がってしまうこともあり製品化すべきかも悩んだほど。ですが試作品を使い込むほどに、その懸念が杞憂だったと確信していきました。

同時に、これは現状の多様なモジュール群があるからこそ活きるプロダクトだとも感じました。E7/E8、そしてE7 Proを経て生まれたプロダクトや経験があったからこそ、この5本のレールを活かせるともいえます。

わずかレール1本。ですがその1本が、デスクの自由度を格段に高めてくれるのです。

また、表面に目を向けるともう一つ意外なメリットがありました。それは、140cmモデルの場合に奥行きが5cm伸びることです。寸法で見ればわずかな違いですが、特にDASHBOARDを設置した環境では、この5cmから得られる体感の"広さ"がかなり異なる。設置場所の横幅に制約がある場合でも、デスクを広く使いたい場合には良い選択肢になると感じています。

DESK MODULAR SYSTEM®のポテンシャルを開放する

BOARD for FlexiSpot E7Hによって生まれた5本のレール構成は、これまでの『DESK MODULAR SYSTEM®』では想定していなかった仕組みです。それゆえ、これまで想像できていなかったような活用方法が生まれるであろうと私たち自身楽しみにしています。

E7Proによって『Hanger for Mesh Cable Holder Solo』『Bracket Mini』といったレール1本で設置できるプロダクト群が生まれましたが、そうした商品開発もあれば、ユーザーの方々がユニークな使い方を見いだしていただけることもあるでしょう。

いずれにしても、このBOARD for FlexiSpot E7Hは『DESK MODULAR SYSTEM®』のポテンシャルをより開放してくれるプロダクトになるはず。

その可能性を体感していただけましたら幸いです。

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