BOARD for FlexiSpot E7 Pro:DESK MODULER SYSTEM®の新たな可能性を引き出す天板

2024-02-22FEATURED PRODUCTS

2月22日より予約を開始する、『BOARD for FlexiSpot E7 Pro』。その名の通り、FlexiSpot製の電動昇降脚「E7 Pro」に対応した天板です。

従来PREDUCTSで取り扱っている電動昇降脚はE7とE8、いずれも支柱が中央に位置するモデルです。対してこのE7 Proは支柱が奥に寄ったコの字型の仕様のもので、FlexiSpotの中でも昨年から特に人気のモデルのひとつ。

私たちのもとにもE7 Pro対応に関する問合せを数多くいただいていました。それもあり、今回対応モデルを新規開発することになりました。

2+2本のレールを、3+1本へ

PREDUCTS DESKの特徴は、机の天板裏に4本のレールを備え、多様なモジュールを装着可能にする「DESK MODULER SYSTEM®」です。

4本のレールは、これまで天板の上下に2本ずつ、中央にある脚の支柱を避けるような位置に設置されていました。ですがこの天板をE7 Proにつけてしまうと、4本のレールのうち1本にビームがかぶり、使えなくなってしまうのです。

これを避け、4本のレール全てを活かせるようにしたものが、今回の『BOARD for FlexiSpot E7 Pro』。E7 Proの脚位置にあわせてレールの配置を変更。手前3本、奥1本のレールが設置されました。

「使い方の提案」がカギ

このプロダクト開発自体は、正直そこまで難しいものではありません。脚に合わせて適切なレール位置を割り出し、変えるのみ。通常の商品のように幾度も試作を重ねずとも、図面の中である程度のシュミレーションが可能です。

ただ、この商品化に当たっては、これまであまり経験することのなかった試行錯誤が求められました。それが「使い方の提案」です。

これまでのDESK MODULAR SYTEM®は2+2本のレール配置を前提に設計していました。この影響を特に受けるのはモジュールで、一定以上の大きさがあるものでは「2本のレールを跨いで設置する」ものがほとんどです。それに対し、今回は3+1本。「3本並んでいることをどう活かすか?」または「1本だけでも活用できる可能性はあるのか?」を考えることが必要になったのです。

もちろん、そこまで深く考えず商品化・発売してもよかったのかもしれません。ですが、4本のレールがアイデンティティのPREDUCTS DESKにおいて、「レールを活用しきれない」というプロダクトを提供することはできません。商品化を進める上で、「活用可能性がある」ことは必須条件になりました。

E7 Proの特徴を活かしたセットアップ例。3本+1本のレールを最大限活用し、PC2台、PS5にNintendo Switch、ガジェット2台などを設置している。

3+1だからこそ見えた、モジュールの新たな可能性

そうして活用方法の模索したことで、今回私たちは3+1本レールだからこそ活かせる“モジュールの新たな可能性”をいくつも見いだすことができました。ここでは3つのアイデアをご紹介します。

1つ目は、レール1本で設置できる「Gadget Mount」。

Gaget Mountはその名の通り、小型のガジェットを固定するためのマウントです。当初は各種ハブやカードリーダなどを想定して作っていたのですが、今回ゲーミングや、配信、音楽制作などを想定したユースケースを検討。その中で、「セレクタ」「スイッチャー」「キャプチャーボード」「(SSDなどの)ストレージ」「オーディオインターフェイス」など、あらゆる“箱物”を設置できる可能性が見えてきました。

特に配信やゲーミング用途などは、“箱物”が多い上に、その操作面へのアクセシビリティがシビアに求められたりする。そんなときに、机の上をスッキリとさせつつ、デスク前面に操作面を用意できるGadget Mountは有用なプロダクトになり得ることがわかりました。

レール一本で、多種多様なガジェットを設置できる

2つ目は、レール2本で設置する「Rack Mount」は今回大いに可能性が広がるモジュールです。ラックマウントで設置する、オーディオインターフェイスやミキサーなどの機材は、奥行きが製品によってまちまちです。

現在のPREDUCTS DESKの場合、奥行きが約28cm以下(W140の場合)でなければFlexiSpotのビームに干渉してしまうのですが、E7 Proではレール3本分となり奥行き約44cm(W140の場合)まで対応。配信関連機材なども含め、設置できる機材の幅はぐっと広がると考えられます。

左:E7/E8の場合、28cmが奥行きの最大だった/右:E7 Proの場合44cmまで拡張可能に

3つ目は、今回の検討をきっかけに開発を始めた「Mesh Cable Holder」をレール1本で設置する新たなモジュール(※現状発売時期は未定)です。Mesh Cable Holderは通常レールを2本使って設置するようになっており、別売の『Hanger for Mesh Cable Holder』を使うと、レールを使わず昇降脚のビーム部分へマウントできるようになっていました。

ですが、レール1本単位で活かせたほうがより設置自由度が高まるため、専用のマウントを新規で設計、現在試作を進めています。今回のBOARD for FlexiSpot E7 Proの発売には間に合いませんでしたが、今後PREDUCTS DESKの活用可能性を広げる上で有用であることは確認できているので、今後ラインナップへ加える予定です。

DESK MODULAR SYSTEM®の新たな可能性を

こうして、モジュールの新たな可能性を引き出してくれたのが、「BOARD for FlexiSpot E7 Pro」です。

是非、この新たなレールシステムを活かし、DESK MODULAR SYSTEM®のまだ見ぬ可能性を引き出してみてください。

※ なお、E7 ProはFlexiSpotストアのエクスクルーシブモデルのため、PREDUCTSストアでは天板のみの取り扱いになります。ご注意ください。

SHARE

  • LINEで送る