1/4インチネジを搭載した、可動式アーム型モジュール『Rig Gadget Arm』を発売しました。
カメラリグなどで活用される1/4インチネジ穴を搭載したチーズプレートを介して、カメラ関連機材はもちろん、様々なガジェットをネジ止めしてデスク周辺に設置できるプロダクトです。
その名称、そして見た目からもお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、本プロダクトは2025年1月に発売したMagnet Gadget Armの派生モデル。Magnetが磁力による保持なのに対し、Rigはネジによって様々な仕事道具を固定する方式です。
少しニッチではあると思いつつ、私たち自身「これは可能性が広がる」と感じたのが本モジュール。その一端をお伝えできればと思います。
強固さと汎用性に、自由度も健在
Rig Gadget Armは、可動式アームの先端に1/4インチネジなどのネジ穴の空いたチーズプレートを搭載したモジュールです。
チーズプレートには、カメラリグなどで汎用的に使われる「1/4インチネジ穴」を2つ、「1/4インチ通し穴」を1つ、そしてPREDUCTSのモジュールでよく活用している「M5ネジ穴」を1つ用意。ネジ止めできるため、従来のマグネット方式よりもしっかりと固定ができるとともに、カメラ関連機材などは加工やネジ穴の変換などせずとも取り付けやすくなります。

もちろん、Magnet Gadget Armと共通化している「アーム部分」の特徴も有しています。「ボール形状で全方位に自由に動くジョイント」と「ヒンジ形状で一方向で開閉できるジョイント」を組み合わせ、設置後に向きや傾きを自在に変更できるのはもちろん、設置場所の自由度も高くなります。

DASHBOARDはもちろんDESKにも設置いただけるため、レールに設置し手前や奥からアームを出すのはもちろん、DESKでは左右のネジ穴にも取り付け可能です。
派生モデルを開発する理由
本プロダクトの開発は、言うまでもなくMagnet Gadget Armのリリースが契機になりました。
もちろん、リリース前から私たち自身も試作品を通してその活用の"幅"は確認してきました。ただ実際にリリースしてみると、Magnet Gadget Armを手に取っていただいた方々は、当初我々が想定していた以上の幅で、様々な活用方法を見いだしてくれていました。


そうしたユースケースを拝見する中、マグネットよりも汎用性が高い設置方法や、着脱しやすさより、しっかり固定できることの方が必要なシーンもいくつか見受けられることに気がついたのです。
とはいえ、世にある多くのプロダクトがそうであるように、多くの方は当初想定した使い方で愛用いただいている。その範疇を超えるのはあくまで本当に一部であり、決して数は多くありません。
ですが、PREDUCTSのプロダクトはモジュール式によってカスタマイズ性・拡張性を高め、成長するという思想をもつプロダクト。
その思想を体現する意味でも、「拡張性」という観点により寄与するようなアイデアであれば、やってみるべきではないかと考え、マグネットではない固定方法を実現するアーム型モジュールの開発に着手しました。
カメラリグの拡張性をデスクにも
Rig Gadget Armで採用した1/4インチネジをよく使うカメラリグは、元々カスタマイズ・拡張を前提としたパッケージ。大手からスモールメーカーまで皆が扱い、カメラユーザーの定番品からカメラ以外の用途で使えるものまで多種多様なプロダクトが世の中には存在します。1/4インチネジは、そうした広大な拡張性の世界へアクセスできる、ほかにない規格です。


固定という観点でも、リグ機材は一日の長があります。重量があり高価なカメラ機材を設置するだけあり、そのネジの種類や固定方法、脱落防止にも様々な手法が開発されています。
実際、私たちも試作の中でカメラ機材やモニタなど様々なアイテムを設置し操作感などを確認してきましたが、やはり固定の強さや汎用性の高さ、幅の広さは大きな強みになると感じました。
Magnet Gadget Armよりも自由度高くデスクを拡張するのが、このRig Gadget Armなのです。
思想を体現したモジュール

とはいえこのモジュールは多くの方が取るようなわかりやすいものではないと思います。
Magnet Gadget Armのように取り付ければすぐ使えるものでもなく、リグ機材やネジなどが自宅にゴロゴロ転がっている方は決して多くはないと思います。
ただ、このモジュールをみて思わず反応してしまう、または「どんな使い方ができるだろう?」と想像してみたくなる------そんな方が少しでも増えてくれたらと期待するようなプロダクトです。