Matte Black:DASHBOARDにおける、新たな黒い一枚板への挑戦

2024-08-08FEATURED PRODUCTS

予想を上回る数のご注文をいただき、初回、再販とも完売してしまったPREDUCTS DASHBOARD。

増産体制を組み鋭意量産を進めていますが、そのかたわらで発売に時間を要してしまったのがMatte Blackのモデルです。METROやMETRO DARKに合わせて開発をすすめてきたモデルでしたが、試作から製品化までが想像以上に難航し、他3モデルから遅れること約1カ月。ついに本日、リリースできることになりました。

本記事では開発に時間を要した背景とともに、その特徴をお伝えします。

黒い一枚板ゆえの難しさ

PREDUCTS DASHBOARD(Matte Black)は、写真の通り全面黒で仕上げたアイテムです。

過去にMETRO DARKをリリースした際にも言及しましたが、この「真っ黒」というシンプルなプロダクトは、シンプルがゆえにディティールや、素材選定、小さなこだわり一つ一つの積み重ねが如実に品質や印象を左右するもの。それゆえの難しさが常について回ります。

同時に開発していたMatte Whiteも条件は同様ですが、白は理想とする仕上げを比較的早く見つけられたため、そこまで苦労することなく製品化まで漕ぎ着けることができました。基本的な仕様は、5月に開催したポップアップイベント『WORK TYPES』で展示していたプロトタイプと共通。マットホワイトの塗装仕上げになっています。(※色味の調整や仕上げ方などで細かなアップデートはかかっています)

一方のMatte Blackは、WORK TYPESで展示していたモデルから大きく変更が必要になりました。当時展示していたのは、Matte Whiteと同様にマットブラックの塗装で仕上げたもの。これも見た目には美しいのですが、特に天面においてホコリと指紋が目立つ。加えて、クリーニングをしても落としづらいという課題がありました。

WORKTYPESで展示していたPREDUCTS DASHBOARD(Matte Black)のプロトタイプ。表面が塗装仕上げになっている。

もちろん、デスクと比べると触れる機会が格段に少ないため、そこまでシビアに捉える必要がない側面もあります。ですが、現在METROやMETRO DARKの天板で採用しているのは、傷や指紋汚れに強い特徴を持ったメラミン化粧板。その上に設置すると、仕上げの差がより顕著に見えてしまう。

塗装色や塗装方法、仕上げ方を変えて検証を重ねましたが、それでも私たちとして自信を持ってお届けできる仕上がりには辿り着かず。最終的には塗装仕上げをやめ、デスクと同様、天面のみメラミン化粧板を用いた仕上げに変更することになりました。

メラミンと塗装の掛け合わせ

メラミン仕上げ自体は、最初から選択肢には上がっていました。ですが、塗装に比べ大幅にコストが上がってしまうこと、そして塗装と異なり「上に貼り付ける」形になるためエッジをいかにして綺麗に仕上げるかという課題がありした。

デスクではウォールナットなど別素材を組み合わせて仕上げているのですが、DASHBOARDはエッジを薄く仕上げているため、同等の処理ができません。そのため、メラミン化粧板と塗装面との接合部をシームレスに見えるよう、新たな仕上げ方を検討する必要がありました。

非常に細かい話ではありますが、「ディティールの積み重ね」が品質や印象を左右しやすい真っ黒なプロダクト。こうした小さな処理でも妥協なくこだわる必要がある。そうして試作を重ね、なんとか満足のいくレベルに仕上げられたのが、今回のMatte Blackです。

先述の通り、天面はMETRO、METRO DARKでも採用してきた実績のあるメラミン化粧板仕上げ。他の面は全てマットブラックの塗装で仕上げ、接合部のエッジは丁寧に面取りをし塗装部とメラミンとの境界が素材違いであるとわからないくらいに馴染むよう処理しています。

当然のことながらMETRO、METRO DARKと非常に相性が良く、デスクの一部として当たり前に存在していたかのように馴染んでくれます。

DASHBOARD自体の魅力はすでにご紹介したとおりではありますが、このMatte Blackによって、既存のデスクラインナップ全てに対してマッチしたモデルをご用意できました。

デスクと最も馴染むこの質感、是非お試しください。

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